戸塚ヨットスクール

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戸塚ヨットスクール(とつか - )は、日本愛知県知多郡美浜町に所在するヨットスクールである。1976年設立。

校名は創始者・校長(現職)戸塚宏の名字に由来しており、地名(横浜市戸塚区戸塚宿)との関連性はない。

概要[編集]

支援団体によると、戸塚ヨットスクールは1976年設立の当初、一般児童・青少年向けのヨットスクールとして発足したとされている。

同スクールは「ヨットスクール」と称するものの、「ヨット操法指導を手段として人格を形成する」ことが目的である。すなわち実質的には、人格形成を目的とする教育・更正施設とらえる方が実態に近い。 全寮制で訓練生は同スクール宿舎に寝泊りすることを前提としている。

スパルタ式と呼ばれる独自の指導を行い、不登校家庭内暴力などの数多くの少年少女達を矯正させたという触れ込みで話題となる。1970年代末〜1980年代校内暴力社会問題として度々マスメディアに取り上げられるなどしており、問題行動を起こす青少年の矯正を行えるとした同スクールも注目された。 その一方で過度の体罰による怪我人が後を絶たず、脱走を企てた訓練生もおり、美浜町長が過度の体罰を自粛するよう異例の申し入れを行った経緯もある。

指導方法は体罰を積極的に用いるものであり、戸塚校長が提唱する「脳幹論」と称するものに基づく。戸塚校長は「アトピー喘息・登校拒否・なども、脳幹を鍛えることによって克服できる」と主張するが、根拠はない。また第三者による検証も行われていない。

ただ訓練生への傷害致死事件(戸塚ヨットスクール事件)を起こして校長以下関係者15名が逮捕され有罪となったこともあるため、同スクールの在り様に関しては議論の的ともなっている。

2006年4月29日、満期で戸塚校長が出所。今後もヨットスクールを続ける意向を語る。戸塚校長らは、現在は体罰を伴う教育方法は行っていないとしているが、その行為自体は肯定している。

かつては校内暴力をはじめとする少年少女の粗暴性を矯正することをセールスポイントとしていたが、2009年現在、営業方針を引きこもりニート問題をはじめとする社会問題にシフトしている。これらの問題にも同スクールの指導方針は有効であると主張し、『脳幹論』は万能であると主張している。

他に、一般成人向けのセーリングクラブ「かざぐるま」があり、こちらは会員制で参加自由となっている。

特色[編集]

戸塚ヨットスクールでは、事件として報じられる以前、校長である戸塚自らが考案した「かざぐるま号」と呼ばれる、一般向けの小型一人乗りヨットよりも安定度の低いヨットを用いて敢えて困難な状況を作ることで、心身を鍛えることができるとしていた。

戸塚校長の著書『私が直す!』でも「かざぐるまに乗っている子供を、あえて海に落とす」とし、この極限的状況の中で自分で対処する方法を考えさせるとしているが、溺れるなどの事故が発生すれば刑事責任をも問われかねない行動であり、このような法律違反をほのめかす発言を度々行っている。

現在、「かざぐるま号」は使われず、ウィンドサーフィンを中心に指導しているとされる。

支援・支持者[編集]

前述したように同スクールは人格形成を目的とする教育・更正施設とらえる方が実態に近い。

ここで行われる教育・更生方針に賛同している支持者(石原慎太郎伊東四朗が含まれる)は、同スクールは歪曲報道によって誤解と中傷に曝されていると主張して、「戸塚ヨットスクールを支援する会」を組織し支援に当たっている。

勾留・収監中も戸塚はマスメディアに依頼された原稿の執筆活動や弁論雑誌への投稿、同スクール支援者団体を通じてのインターネット上での意見表明・コラム掲載などを行っており、支援団体サイト『教育再生!』には支援者による資料が掲載されている。

その他[編集]

同スクールの遭難・行方不明・傷害致死の事件が大々的に報じられた当時やそれ以降、同スクールは激しい非難に見舞われる一方で、「不謹慎ネタ」として扱われる傾向も見られた。

俳優の山本太郎が、かつて箕面自由学園高等学校在学中に『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の「ダンス甲子園」に出演した際、グループ名を「アジャ・コング&戸塚ヨットスクールズ」とした。

戸塚が逮捕された1983年に開催された、日本テレビ系クイズ番組「第7回アメリカ横断ウルトラクイズ」の第8チェックポイント・レイクパウエルでは、「クイズヨットスクール」を実施している。

漫画作品では安永航一郎の『頑丈人間スパルタカス』というギャグ漫画で校長である戸塚をモチーフにした無茶なキャラクターが描かれた。同様に「論理的・理知的な根拠を持たない、しごきや訓練(ないし教育)と称して暴虐を尽くすような自称教育者」というキャラクターは、ある種のステレオタイプとして、多くの創作物に散見される。

また戸塚自身のキャラクター性そのものも、一種の話題性から報道番組ではなく『ムハハnoたかじん』や『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』をはじめバラエティ番組のような娯楽を主題とするテレビ番組にゲストとして招かれるなど、むしろ「娯楽や揶揄の対象」として扱われた傾向も見られる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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